南アフリカの交通事情には独特の文化があります。それは,駐車する時に支払うチップです。
観光地や市街地の込み合っているところに行くと,たいていの場合,ぼろぼろの黄色いベストを着た黒人の駐車監視員みたいな人が立っています。
「ここに停めろ,ここに停めろ」みたいな感じで手ぶりで駐車スペースに誘導してきます。
そして,駐車して車を降りると,近づいてきて,「駐車場代」を要求してきます。外国人だと分かれば,相場よりもずっと高い額を要求してきますので注意が必要です。
チップを払うべきなのか
要求されたら払ったほうが良いです。払わずに立ち去ることは不可能だと思ったほうが良いです。
南アフリカは,アジア人が思っているような安全な場所ではありません。支払いを拒むなら,別の黒人が寄ってきて,「何かもめごとでもあるのか?」みたいな感じで詰め寄ってくるかもしれません。身の危険さえ感じるでしょう。
アジア人からすれば,微々たる額ですので払ったほうが良いと思います。有料駐車場に止めたとしても幾らかは払わなければならないものですので,これは必要経費と思いましょう。
いくら払うべきなのか
では,いくらぐらいのチップを払うのが相場なのでしょうか?
これは,1時間10R(80円)だと思っておけば大丈夫です。でも,40Rを要求してきて,何時間でも停めてもいい,などといってくる場合もあります。
そういう場合には支払っても良いですし,「高すぎるので別の場所にする」といって車で立ち去るのも良いでしょう。
一度車を降りてしまうと,立ち去りにくく感じるかもしれません。ですのでコツは,車を降りずに,窓から「10RでOKか?」と聞いたりすると良いかもしれません。
もし,高額を要求してくるようなら,「向こうの人は10Rだと言っていた」と言っても良いでしょう。十分常識的な交渉です。
普通の有料駐車場に停めるのもおススメ
例えば,ケープタウンのウォーターフロントなどに遊びに行くのであれば,目的地に近いところにある有料パーキングに停めたらよいと思います。
数百台停めることも出来ますし,明朗会計です。1時間10Rといった相場ですので,高くないと思います。
こんな感じのちゃんとした駐車場があります。
むしろ下手に遠いところに停めるなら,黄色いベストを着たおじさんの縄張りになっている可能性があります。
請求してこない黄色いベストを着たおじさんもいる
黄色いベストを着た駐車場おじさんとの戦いを続けていると,すべての黄色いベストを着たおじさんに不信感を持ってしまうのですが,中には請求してこないタイプのおじさんもいます。
それは,大型のスーパーとか,ワイナリーなどの施設に付随した駐車場にいる人などです。
見た目は黄色いベストを着ていて全く同じ感じなのですが,おそらくその施設から給料をきちんともらっているものと思います。
普通に親切に誘導してくれますので,そういう施設の場合にはチップを払う必要はありません。
以上,南アフリカ特有の駐車場にかかるチップの相場というお話でした。気持ちよく旅をするための参考にしていただければ幸いです。
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