シンガポールのチャンギ空港には,シンガポール航空とシンガポール政府観光局,そしてチャンギ国際空港による共同企画で,シンガポール市内を観光できる無料ツアーが毎日開催されています。
ツアー自体は2時間半の行程ですので,参加条件は,トランジットの時間が5時間半以上ある必要があります。
シンガポール無料ツアーの内容は2種類ある
このチャンギ空港で申し込むことのできるシンガポール無料ツアーは2種類用意されています。
一つは,日中に行われるHeritage Tour(文化遺産ツアー)です。もう一つは,夜に行われるCity Sights Tour(夜景ツアー)です。
どちらか一つを選べるとしたら,絶対に夜のSights Tour(夜景ツアー)を選ぶべきです。なぜなら,シンガポールという国は歴史が浅く,自然や文化遺産などの見所は,他国と比べて非常に少ないです。
むしろ,現代的な美しい夜景の方が見ごたえがあります。
この夜景ツアーに参加したら,もうシンガポール観光には来なくても良いと思えるほど,シンガポールを満喫した気分になれました。
チャンギ空港のシンガポール無料ツアーに申し込む方法
まずは,第2ターミナルか第3ターミナルにある,シンガポール無料ツアー申込専用のカウンターに行きましょう。
館内マップにも,Free Singapore Tourというアイコンが記載されていますので,そこを探すと良いでしょう。
A1ゲートの近くにカウンターがありますので,こんな感じの景色を目指してください。
無料ツアーの受付カウンターは,近づくとこんな感じの外観です。
そして,注意点なのですが,ツアーの参加可能人数は30名強ですので,予約が一杯になってしまうことが想定されます。特に,夜のツアーは18時からと,19時30分からの2回しかありません。
私が訪れた午後3時頃にはすでに18時のツアーの予約は埋まっており,19時30分からの回にしか申し込めませんでした。
ですので,チャンギ空港に到着したならすぐに,この無料ツアー申込カウンターに行くことをお勧めします。
夜の部のツアーに関して,申込可能な時間帯は以下の通りです。
予約締切時刻 | ツアー時間 | フライトの出発時間 |
5:00 PM | 6:00 PM – 8:30 PM | 10:30 PM以降 |
6:30 PM | 7:30 PM – 10:00 PM | 12:00 AM以降 |
昼の部に関しては,申込可能な時間帯は以下のようになっています。
予約締切時刻 | ツアー時間 | フライトの出発時間 |
8:00 AM | 9:00 AM – 11:30 AM | 1:30 PM以降 |
9:00 AM | 10:00 AM – 12:30 PM | 2:30 PM以降 |
11:30 AM | 12:30 PM – 3:00 PM | 5:00 PM以降 |
1:30 PM | 2:30 PM – 5:00 PM | 7:00 PM以降 |
3:00 PM | 4:00 PM – 6:30 PM | 8:30 PM以降 |
とはいえ,お試しでツアー回数が追加されていることもありますので,実際に現地で確認してみるのが良いでしょう。
シンガポール無料ツアーの申し込みに必要なものは?
参加者全員分のパスポートと,航空券を持ってカウンターに行きましょう。
すると,ツアーに参加出来るだけの十分なトランジット時間があるかどうかを確認してくれます。
そして,参加人数分の出国手続の申請カードを渡されます。これは,シンガポール国内に入国する時に記入する申請カードと全く同じものですが,「滞在地」の項目に,このツアーに参加する旨のスタンプが押されていて,そこは記載しなくても良いように配慮されています。
また,パスポートの情報なども一部記入した状態で渡してくれました。後は,ツアー開始までの待ち時間に,必要な個所を記入しておきましょう。
シンガポール無料ツアーの内容は?
19時30分からのツアーに申し込みましたが,18時10分までにカウンター前に集合するように言われました。第3ターミナルのカウンター前にはソファーがあるので,そこで待っていれば大丈夫です。
時間になると,係の人がやってきて,参加時刻が書かれたツアー客用のシールを渡してくれます。それを胸の見える位置に貼りつけます。
参加者全員が揃ったら,全員でイミグレーションに向かいます。そして普通に出国手続きを行います。
出国完了した直後の場所で,再び集合して人数を確認し,簡単な確認事項が知らされます。
その説明の中で理解しにくかったことがあるのですが,それは,「ツアーの後にジュエルに行きたい人」に向けた説明がなされていました。
「ジュエル」というものを知らなければ,何を言っているのかさっぱり分からないと思うのですが,ジュエルとは,チャンギ空港内にある大型の人口滝のことで,人気のスポットになっています。
しかし,これがターミナルからは結構遠い位置にあるので,ツアーの最後に希望する人はジュエルがある建物までバスで送ってあげますよというサービスの説明をしておられたのでした。
その後,外で待機しているバスにみんなで歩いて向かいます。
すると,駐車場で無料ツアー専用のバスが待機してくれています。参加人数が限られていますので,座れないということはありません。しかし,景色がよく見える一番前に座りたいなど,希望があるのであれば,ツアー客の先頭を歩くように意識することで,一番最初にバスに乗り込むことが出来ると思います。
おススメの座席は,左の窓側です。シンガポール市内の夜景がよく見えるのは,左の窓からです。
無料ツアーバスの車内の様子はこんな感じです。
スーツケースなどの大型荷物は持ち込めませんので,ターミナルで預けてからツアーに参加しましょう。
バスの右側の窓からの景色は,市内の高層マンションが林立している様子を見ることができます。政府が援助してマンションを立てているため,非常に安い家賃で住むことが出来るそうです。
左側の窓からは,シンガポールのベイサイドの綺麗な夜景を見ることができます。
目的地に着くと,有名なホテルであるマリーナベイサンズや,マーライオンを見ることができます。
滞在時間は短いですが,マーライオンがある辺りまで歩いていくこともできます。
高層ビル群も見ごたえがあります。政府が観光のために莫大な税金を投入していることもよく伝わってきます。
ここでの滞在時間は,10分~15分ぐらいだったと思います。
そして再び集合してバスに戻ります。時間通りに戻ってこなかった人は,普通に置いていかれるので十分注意しましょう。その場合,空港までタクシーで帰ることになります。
その後,スーパーツリーと呼ばれる,電飾で飾られたツリーで有名な植物園に向かいます。ショーの最終が20時45分とかだったと思いますので,それに間に合うように急いで向かいます。
スピーカーから流れる様々な音楽に合わせて,LEDライトが点滅します。「上を向いて歩こう」などの日本の歌も流れたりしていました。
しかし,これ自体はそこまで感動するものでもなかったような気がします。とにかく人でごった返していたという印象です。
恐らく,このスーパーツリーのショーは,ホテルなどの上層階から眺め降ろすとさらに楽しめるのではないかと思いました。ツリーの真下から見るのでは,そこまでの感動がないかもしれません。
でもとりあえずシンガポールで訪れるべき観光地の一つであることは間違いないでしょう。
その後,バスで30分ほど揺られながら,空港まで戻ります。
出発地である第3ターミナルで降ろしてもらえますが,「ジュエル」に行きたい人は,そのままバスに乗っていれば連れて行ってもらえます。ただし,飛行機の出発時間に十分な余裕があることを確認してから向かいましょう。
以上,シンガポールのチャンギ空港で楽しむことのできる,無料ツアーの体験レビューでした。シンガポールのトランジットで十分な時間がある方は,ぜひ参加なさることをおすすめします。
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