格安航空券の比較予約サイトは,ここ数年で色々な動きを見せるようになってきました。
業界の成熟度としても,新興サイトの登場はゆるやかになり,各社の統合や淘汰が進み始めている段階といったところでしょうか。
LINEトラベルjpやExpedia,skyscannerなども積極的に宣伝しており,大手とのアライアンスや各社の既存のストックを生かして活路を見出そうとしています。
他にも,エアトリ,スカイチケットなどの広告もよく見かけるようになりました。
オリエンタルラジオや玉城ティナなどの芸能人/モデルを起用したり,モバイルアプリ上での広告を盛んに打つことでも,若い層へのアプローチを試みているように感じます。
格安航空券比較サイト-トラベリストのレビュー
さて今回は,格安航空券の比較サイトの一つである,トラベリストの使用感をレビューしてみたいと思います。
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トラベリスト(TRAVELIST by CROOZ)
https://travelist.jp
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トラベリストは,JALやANA,またLCCのジェットスター,ピーチ,バニラエア,スカイマーク,エアドゥ,スターフライヤーなどの航空券を比較して予約購入できるサイトです。
国内の主要航路はほぼすべて網羅しているということですので,そのあたりの使い勝手は問題なさそうです。
また,サイトデザインもシンプルで,レスポンスも軽快です。このあたりは,他の老舗サービスのレスポンスの悪さを考えると,素晴らしい点だと思います。
サイト内の動線も分かりやすいので,チケットの予約購入までストレスなく進められる印象があります。
トラベリストの運営会社について
トラベリスト(TRAVELIST by CROOZ)の前身は,株式会社トラベルオンラインという会社が運営していたairtown(エアータウン)です。2009年の設立ですので,比較的長い歴史を持っています。
そしてクルーズ株式会社が親会社になった後,サービス名をTRAVELIST by CROOZに変更し,リニューアルオープンしたという流れです。
クルーズ株式会社は六本木ヒルズ森タワーに本社を構え,種々のインターネットサービスを提供するグループ企業としてJASDAQに上場しています。
格安航空券市場の考察
格安航空券という商品の性質としては,市場での価値は安定しているため,価格メリットで勝負するのは難しいでしょう。
また,頻繁に航空券を購入するユーザーはそう多くないと仮定すると,ユーザーからは価格の妥当性を判断するのが難しい商品です。
そうなったときに各社が取り組むべき最重要課題としては,サイトの認知度を向上させるということになります。その場合は,広告に投入できる資本の体力勝負です。
このあたりは中古車市場にも通ずるものがあります。目先の赤字を出したとしても,幹線通り沿いに広大な面積の店舗を構える必要があるのは同じ理由です。
あるいは,既存のユーザーを抱えているブランドとタッグを組むという方法もあるでしょう。LINEやYahooと提携するサービスはその一例です。
トラベリストも,CROOZのグループ会社が保有する種々のリソースを活用した展開が期待されるのかもしれません。
今後の旅行業界の勢力図がどのように入れ替わっていくのか引き続き注目したいと思います。
トラベリスト(TRAVELIST by CROOZ)
https://travelist.jp
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